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写真は、メインカメラ「olympus E-PM2」 サブ機「iPhone」で撮ってます。
2024年 03月 06日    バローロ・ブッシア・ソプラーナ ポデーリ・アルド・コンテルノ 1997

Barolo Bussia Soprana Poderi Aldo Conterno

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バローロ・ブッシア・ソプラーナ ポデーリ・アルド・コンテルノ 1997_a0001505_20011842.jpeg

飲み頃:2003年〜2020年

アルド・コンテルノは、18世紀以来の歴史を誇るジャコモ・コンテルノの5代目です。しかし、兄のジョヴァンニ氏が後継者となったため、アルド氏は1969年に独立して、自らのワイナリー「アルド・コンテルノ」を設立しました。

ワインの真価を発揮するまで、数年の時間がかかりますが、熟成能力が非常に高く、古典的で長命なワインです。熟成とともに現れる素晴らしい変化、 複雑味、魅惑的な香りなど、その出来栄えは本家のジャコモ・コンテルノを凌ぎ、国内外で確固たる地位と人気を獲得しています。

しかしながら生産量は決まっており、長年の信頼関係のある取引先しか割当がない。

アルドコンテルノは父アルドが1969年に立ち上げたワイナリーです。父は、18世紀から続くワイナリー(ジャコモコンテルノ)の5代目にあたります。1950年代の半ばにアメリカに渡り、伯父とともにカリフォルニアでワイン造りの経験を積み、5年後にイ タリアに戻ります。アルドの父は自分のワイナリーをアルドの兄のジョヴァンニに譲りますが、アルドは兄と一緒にワインを造るのではなく、自らの名前でワインを造りたいと考え、独立します。そして1969年に実家から4kmほど離れたブッシア地区にある農園ファヴォットを購入し、ワイナリー「アルドコンテルノ」を立ち上げました。

ピエモンテのネッビオーロはブルゴーニュのピノノワールと同じ。テロワールの違いがワインの違いになる

まず、バローロを理解していただくために重要な話をさせていただきます。アルバ流れるタナロ川を境に、北側がロエロ、南側がランゲになります。ランゲは南西のバローロと南東のバルバレスコに分かれます。つまり、ネッビオーロを造るエリアが「ロエ ロ」「バローロ」「バルバレスコ」の3つあることになります。3つとも同じネッビオーロから造られますが、違う特徴を持つワインになります。これはテロワールの違いによるものです。ブルゴーニュにおけるピノノワールのようなもの、と考えてください。

さて、バローロは11の村(コムーネ)で造っていますが、特に5つの村、「モンフォルテ ダルバ」「カスティリオーネ ファッレット」「セッラルンガ ダルバ」「ラモッラ」「バローロ」が重要な産地とされています。先ほどの話の通り、バローロはテロワールがとても重要です。そしてこの5つの村はミクロクリマは似ていますが、土壌のタイプが違います。土壌は大きく分けて2つあります。ひとつがモンフォルテ ダルバ、カスティリオーネ ファッレット、セッラルンガ ダルバの土壌タイプである「エルヴェツィアーノ」、もうひとつがラ モッラとバローロの土壌タイプ「トルトニアーノ」です。「エルヴェツィアーノ」のほうが古い時代の地層で、よりストラクチャーのしっかりとしたアルコール度数の高い、長期熟成タイプのバローロができ、「トルトニアーノ」はより上品で優しいバローロになります。

ちなみに、バルバレスコの土壌タイプはトルトニアーノに似ています。

「エレガンスと洗練さ」「ブッシアならではのエレガンス」「ヴィンテージの違いの表現」がワイナリー哲学。

アルドコンテルノのこだわりは3つあります。「エレガンスと洗練さ」「ブッシアならではのエレガンス」「ヴィンテージの違いの表現」です。アルドコンテルノはこう言ってます。「世界で一番美味しいワインを造りたい」とは思いません。なぜなら、人それぞれに味の好みが違うからです。だから私は「自分たち家族が好きな味」を造りたい。そのうえで他の人たちが私たちの味を好きだと言ってくれるようにしたいと思います。

アルドコンテルノの畑はモンフォルテダルバ村北部のブッシア地区にあります。バローロからは1km、カスティリオーネ ファッレットからは1.5kmのあたりになるので、先ほどの2つの土壌をブレンドしたような混合土壌になっています。

造っているワインは全部で9種類です。シャルドネ、ランゲロッソ、バルベーラ、ランゲネッビオーロと5つのバローロです。バローロは、畑名が付いた3つバローロと、異なる畑のネッビオーロをブレンドしたクラシカルバローロ、そして古い樹齢のネッビオーロだけで造るリゼルヴァ「グランブッシア」です。

テロワールの違いを表現する3つのクリュバローロ。古樹だけで造るグランブッシア。

アルドコンテルノのバローロは5つあります。コロネッロ、チカラ、ロミラスコの3つのクリュバローロと、複数の畑のブレンドで造るクラシカルバローロ、そして、古い樹齢のものだけを使い、9年間の熟成を経てようやくリリースするリゼルヴァグランブッシアで す。

コロネッロはブッシア地区の北の端、チカラはモンフォルテダルバのほぼ中心、そしてロミラスコはチカラのやや南で3つの中ではもっとも標高が高いところにあります。コロネッロがどちらかというと女性的、チカラは力強く、ロミラスコは最もパワフルでミネラル感がしっかりある、というのが特徴になります。私たち家族の中ではロミラスコが一番のお気に入りです。

グランブッシアはジャコモコンテルノのモンフォルティーノのような存在です。3つの単一畑の古樹ネッビオーロをブレンドして造っています。割合は70%ロミラスコ、15%チカラ、15%コロネッロです。3つの畑をブレンドすることによってブッシアのテロワールを表現しています。グランブッシアを造るには9年間かかります。

バローロの醸造には伝統的なスラヴォニアンオークだけを使っています。ブッシアのテロワールを最大限に表現したいのと、3つの畑の特徴の違いを出すにはバリックは向かないと考えているからです。でも、バリックが嫌いなわけではありません。シャルドネやネッビオーロには使っていますし、色々試していこうと考えています。


# by starwood_dx | 2024-03-06 19:59 | ワイン
2024年 01月 02日    バローロ ブリッコ ロッケ ブルナーテ チェレット1996

Barolo Bricco Rocche Brunate Ceretto DOCG Barolo

バローロ ブリッコ ロッケ ブルナーテ  チェレット1996_a0001505_05235517.jpeg

チェレットは、バローロ、バルバレスコ地区に多くの畑を所有。1939年、リッカルド チェレットがワイナリーの基礎を築き、現在は3世代目。ワインのみならずピエモンテの食文化を世界に発信しているワイナリー。

バローロ地区ラモッラ村を代表する優良畑“ブルナーテ畑”産のネッビオーロ種を、ステンレス・タンクで発酵させ、300リットルの小樽で30ヶ月間熟成させた単一畑のワイン。

平均樹齢は約35年、所有面積は5.6ha。ファーストヴィンテージは1978年。平均生産量は約24,000本。 優れた年にのみつくられる特醸品。

調和したデリケートなエレガントさと力強い凝縮感の両方を兼ね備えたワイン。若さからくる花のアロマがチョコレートやトリュフ、スパイスの香りへと変化していきます。

小さなブドウ栽培家でしたが、ブルーノ氏とマルチェロ氏が厳選した畑を買い進め、バローロ約20ha、バルバレスコ約10haを始め、約150ha所有しています。 

チェレットが畑を所有する地区は急な斜面が多いため、栽培・収穫において人の手での作業が多く行われています。チェレットが所有する中で最上の畑であるブリッコ・ロッケ畑は山頂にあるため特に急斜面で、水はけが良く、セッラルンガとラ・モッラエリア両方のテロワールを有した好立地にあります。

チェレットの起源は、先代リッカルド・チェレット氏が1930年代後半にピエモンテ地方アルバ地区に創立したワイナリーに遡る。それを基礎に、彼の息子であり、現在の経営者であるブルーノ・チェレット氏とマルチェロ・チェレット氏が1960年代に家業を引き継いだ。その際彼らは一念発起し、「最上の畑で最上のバローロ・バルバレスコをつくる」というポリシーを実現するために、様々な地域からバローロやバルバレスコを作るための葡萄をサンプルを取り寄せて研究を行った。そしてまずバルバレスコ地区に、1970年ブリッコ・アジリ畑を取得3年後にはその地域の最高品であるアジリとファセットを作るための最初の醸造所を造った。一方バローロ地区では20年以上もの間、プラポー畑、ブルナーテ畑、ブリコロッケ畑を始めとする小さなネッビオーロ畑を買い集めた。また1982年、ロッケ丘陵の頂上のカスティリオーネ・ファレットに、ブリッコロッケ醸造所を造り、現在に至る。

アメリカで“バローロ・ブラザーズ”と呼ばれているブルーノ・チェレット氏とマルチェロ・チェレット氏は、父から引き継いだ小さな農場をほんの数十年の間で世界のトップ・ワイナリーに育て上げた非凡な兄弟である。兄ブルーノ氏(1937年生まれ)は、その持ち前の饒舌さや旺盛な知識欲、人を惹きつける魅力を活かして、財務・経営部門を担当。一方弟マルチェロ氏(1941年生まれ)は、口数が少なく内向的で、地元の伝統に対する愛着が非常に強く、葡萄栽培・ワイン醸造部門を監督する技術者として活躍している。

マルチェロ&プルーノ兄弟が父を引き継いだ当初から、チェレット「最上の畑」に対するこだわりが始まった。更にチェレットの特徴は大きな醸造所を持たずに、各醸地ごとの個性を表現するためにそれぞれに醸造所を置く事にある。

まずバルバレスコ地区の中で最上とされるブリッコアジリ畑(1.2ha)を所有。そこでは、30年以上葡萄が栽培されておらず、購入した際に植えられた。また畑の中に、当時まだあまり一般的でなかった温度管理機能の付いたスチールタンクを備えた、ブリッコ・アジリ醸造所を設立した。

イタリアワインの王者、バローロの頂点と讃えられるイタリアの最高の赤!「最上の畑で最上の酒しか造らない」というポリシーを頑固に貫く名醸造所チェレット社。「バローロ」の頂点とされる名醸造所であり、チェレットの最高級品を生む醸造所「ブリッコ・ロッケ」で造られる特醸品。バローロ地区でも特に繊細な銘酒を生むとされる“ブルナーテ”で優れた年だけ造られるワイン。一方では繊細さを持ち、もう一方では力強さを持つ、エレガントで複雑味のあるワインです。若い内は花のようなアロマがあり、熟成につれチョコレートやトリュフ、スパイスの香りへと変化していきます。

ドゥエミラヴィーニ2001:5グラッポリを獲得。

ブリッコロッケはバローロの土地でも最も美しい丘で栽培されるブドウの醸造のために1982年に建設された醸造所です。近代的なガラス張りの建物がブドウ畑と融合するこの醸造所では、ブリッコ・ロッケのクリュのブドウのほか、ブルナーテ、ラ・モッラといった著名な丘のブドウの醸造が行われています。

奇跡的に手に入ったグレートビンテージの1996は最高のバローロでした。


# by starwood_dx | 2024-01-02 05:22 | ワイン
2023年 12月 09日    蓬莱 純米大吟醸 心白18
岐阜県飛騨の酒蔵 渡辺酒造店の最高傑作で最高級の純米大吟醸
蓬莱 純米大吟醸 心白18_a0001505_20545786.jpeg
今までにない官能的な美味しさを創るべく、コストと手間を惜しみなくかけた”蓬莱ブランド最高級酒”です。
兵庫県三木地区で収穫された山田錦特等米。
150時間という時間をかけ、精米歩合の限界値18%まで磨き、
”心白”のみを削り出しました。
古式製造法の袋吊りしぼりで、じっくりと低温抽出し、理想的な早瓶火入を施しマイナス10℃の氷温冷蔵庫にて貯蔵熟成しました。
分類:純米大吟醸
原料米:兵庫県産特A地区特等山田錦100%使用
精米歩合:18%(麹米、掛米ともに18%)
アルコール分:16%
仕込み水:北アルプス雪渓伏流水を源とする自家井戸清水


# by starwood_dx | 2023-12-09 20:49 | ワイン
2023年 11月 01日    レディガフィ 2013 トゥア リータ IGTトスカーナ

REDIGAFFI 2013 Tua Rita IGT Toscana

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レディガフィ 2013 トゥア リータ IGTトスカーナ_a0001505_03324894.jpeg

ジェームスサックリング99

ワインアドヴォケイト98

デキャンター97

飲み頃:20182039年

ヴィルジリオとリータ夫妻が、全国的に全く無名であったトスカーナ州、スヴェレートの地に畑を購入したのは1984年のことでした。運命に導かれたのか、購入した土地がワイン造りにおいて尋常ではないポテンシャルを持っていることに気がついたのはその後のこと。

1988年に植樹し、1992年に初めて瓶詰めしたワインをリリースしてから僅か6ヴィンテージ目でトゥア・リータのフラッグシップ、レディガフィはワイン・スペクテイター100点を獲得するという快挙を成し遂げます。さらに2000年のレディガフィは、ワイン・アドヴォケイトで100点を獲得。イタリアワイン界で2大ワイン評価誌において100点を獲得したワインは「レディガフィ」のみという奇跡でした。

しかし、この家族経営の小さな醸造所はワインガイドの評価に左右されず、妥協を許さない飽くなきワインの品質への追求・挑戦を続け、トップ生産者としての地位をゆるぎないものとしました。

「レディガフィ」と言えば、『ワインアドヴォケイト』『ワインスペクテーター』両誌で100点満点を叩き出した世界に誇るスーパートスカンです。エノロゴは世界的名声を誇るステファノ キオッチョリ氏で、2013年は『ジェームズサックリング』99点!

「全てを卓越したワインだ。ダークベリーやタバコ、タール、ブラックベリーやブラックチェリーのアロマ。非常に複雑な力がある。フルボディで、とても洗練されている。魅力的なタンニンと美しい質感。数分も続く驚愕の余韻。2018年以降が良いが今、若くして飲んでも見事な味わいを誇っている。伝説的な1997年よりもエレガントでモダンスタイルの象徴とも呼べるワインだ」(201510)

2013も卓越した年で興奮し過ぎたヴィルジリオが古樹は全てマグナムにしたそうで750mlはレディガフィとしては若くして飲める仕上がりになっている。だが10年経っても若々しく、あと10年後が楽しみな逸品でもある。



# by starwood_dx | 2023-11-01 03:30 | ワイン
2023年 09月 19日    テタンジェ コント ド シャンパーニュ ブラン ド ブラン 2008

TAITTINGER COMTES DE CHAMPAGNE BLANC DE BLANCS

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飲み頃:20182055

フルスタッフ:98

ワインスペクテーター:95

ワインアドヴォケイト:98

デキャンター:96

ジェームスサックリング:100

偉大なシャンパーニュ・ハウスの中でも、グラン・クリュ格付けのシャルドネが集中するコート・デ・ブランのブドウを最も多く使っている生産者の一つ。並外れた品質に達した優良年のシャルドネのみを使った最高傑作。10年近い熟成から生まれる完璧なフィネス、繊細さと複雑さに満ちた、極上の逸品です。

シャンパーニュの名門メゾンと言うと、華やかさで煌びやかなイメージが頭を過るものだが、ことテタンジェに関してはこれが全く当てはまらない。美しく荘厳な迎賓館「シャトー・ド・ラ・マルケットリー」、そしてランス市内の本社社屋地下に広がるローマ時代に切り拓かれたカーヴに象徴されるように、テタンジェが纏う空気の中には常に歴史の偉大さと厳かさがある。シャンパーニュの伯爵、と名付けられた彼らの最高峰キュヴェ「コント・ド・シャンパーニュ」は、ピノ系品種とシャルドネをブレンドするのが王道であったシャンパーニュに、ブラン・ド・ブランの存在意義を確かなものとした。コート・デ・ブランにシャルドネの優良区画を自社で所有し、ブランドの派手さ・話題性よりも伝統の職人芸を結晶させたような作品を造り続けるテタンジェ。全体に漂う気高い「白」のイメージは、この清廉な時直さから来るのだろう。

「シャンパーニュ界の伯爵」と呼ばれるテタンジェは、エレガントで気品に溢れたワインを生産し、世界中の一流レストランやワインショップには必ずと言っていいほど並ぶ、世界的に有名なシャンパーニュ生産者です。 

現在では珍しい、代々家族経営を続ける数少ない生産者で、シャンパーニュの生産以外にも、フランスの食文化や芸術を象徴するシャンパーニュ・メゾンとして世界的に有名です。

テタンジェのシャンパーニュ造りの歴史は、1734年に貴族の屋敷として建てられた「シャトー・ラ・マルケットリー」から始まります。 

このシャトーは西にピエリー村を見下ろす丘の中腹にあり、14世紀にあったサン・ピエール・オー・モン修道会が、この丘の斜面に葡萄畑を拓いていました。 

黒ブドウと白ブドウの区画が碁盤の目のように入り組み、収穫時期になると寄木細工(マルケットリー)のように見えたことから、この名がついています。 

そして、第一次世界大戦時に、若き司令官であったピエール・シャルル・テタンジェが、シャトー・ラ・マルケットリーに駐留することになったことを契機にシャンパーニュの歴史が動き出します。 

このシャトーを大変気に入ったピエールは、1934年にこのシャトーを購入し、シャトー・ラ・マルケットニーと葡萄畑はテタンジェ一族のものとなりました。 

さらに当時、シャンパーニュ・メゾンの中で3番目に長い歴史を持つフォレスト・フルノー社を買収し、義理の兄とともに本格的にシャンパーニュビジネスを始めていきます。 

時代の移り変わりに敏感なピエールは、人々のライフスタイルの変化とそれに伴う味覚の変化に気付いていました。 

テタンジェ社は、フルノー社の伝統を継承しながらも、従来のシャンパーニュの甘口で重たいスタイルから転換し、1952年にグラン・クリュの最上級シャルドネ種を100%使った、酸の美しい辛口のシャンパーニュを開発します。 

これがいわゆる「ブラン・ド・ブラン」のことで、ブレンドが基本のシャンパーニュにおいて、ブルゴーニュのような単一品種のワインは異色の存在でした。 

中でも「コント・ド・シャンパーニュ」と名付けられたシャンパーニュは、テタンジェの象徴とも言えるヴィンテージ・シャンパーニュとなりました。その名は「シャンパーニュ伯爵」を意味しており、シャルドネの祖となる苗木を持ち帰ったとされるティボー4世に敬意を表して名付けられました。 

このシャンパーニュは、一次発酵はステンレスタンクで行い、その後全体の5%だけオーク樽の新樽で4カ月熟成してブレンドして瓶詰めされます。5%だけオーク樽の新樽を使うのはテタンジェの伝統で、トースト香やバター香など、ちょっとしたアクセントを加えるためです。 

数あるヴィンテージ商品の中でも、特に最高品質の葡萄が収穫された時のみ約10年もの年月をかけて丹念につくられる逸品です。 

1960年に息子のクロード・テタンジェが当主となると、さらに成長は加速し、世界的なシャンパーニュ・メゾンの地位を築いていきます。 

クロードは、食通で偉大なフランス料理のビジョンを持っていた父ピエールに敬意を表し、1967年から「ル・テタンジェ国際料理賞コンクール」を創設します。これはガストロノミー(美食学)のエベレスト」とも評される、若手料理人を対象とした料理コンクールで、現在でも行われているフランス料理の世界大会です。 

さらに1983年にはアーティスト・ラベルで有名な「テタンジェ・アート・コレクション」をリリースし、アート・ボトルの先駆けとなりました。 

歴代のコレクション・ボトルは既に10を超えていて、偉大なヴィンテージのみにリリースされる希少なコレクションとなっています。 

テタンジェ社の本社はランスにあり、シャンパーニュの貴重な葡萄栽培地区に、合計288haに及ぶ34区画の自社畑を所有しています。 

現在、テタンジェの地下ワインセラーとなっているところは、白亜紀の石灰石が切り出された地下洞窟で、一時はキリスト教徒が迫害を逃れるための隠れ家になり、約900年の後にはサン・ニケーズ修道院の地下礼拝堂となりました。 

そして、13世紀に新しい聖堂に建て替えられた際、地下に残された回廊は、ベネディクト派の修道士達がシャンパーニュの貯蔵庫として使用するようになりました。 

この地下ワインセラーの環境により、程良い湿気と涼しい気温が保たれて、最高の熟成期間を得たシャンパーニュが完成します。 

テタンジェ・グループとしては、パリのホテル・クリヨン、コンコルド・ホテル、クリスタルのバカラ社、香水のアニック・グダール、ルーヴル銀行、高級子供服のボン・ポアンなどが経営され、どれもが高い業績をあげていることで知られています。 

2005年にアメリカの投資会社に一度は買収されてしまいますが、翌年には再び一族の元に戻りました。 

テタンジェは、シャンパーニュ業界では数少ない家族経営の生産者として、そしてワインと芸術に情熱を注ぐ生産者として、広く世界の文化に貢献し続けています。

2008年ビンテージは2021年ジェームスサックリングのTOP7に輝いている。



# by starwood_dx | 2023-09-19 02:22 | ワイン

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